CSS 第三水準(CSS3)について

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CSS 第三水準(CSS3)については、結構勘違いしておりました。

私以外にも勘違いしている方がいるかも知れないので、書いておきます。

  • 私は CSS の規格に付けられる Level ○ と言う言葉を 第○水準 と意訳しております。

"CSS 第三水準"と言う規格は存在しない

先ず、CSS の規格として存在しているのは第二水準(CSS2)までで、第三水準と言う規格は存在しません

これは、第二水準───現在は第二水準第一改訂版(CSS2.1)となっているが───を基本とし、これを拡張する機能を○○モジュール第三水準として追加して行くからです。

平成27年11月21日現在、既に一部モジュールに於いては第三水準が勧告され、更にその先の第四水準の策定まで行っておりますが、当然 CSS 第四水準と言う規格も現れる可能性はありません。

つまり、纏まった規格としての CSS は恐らく永久に第二水準止まりとなると考えられます。


CSS 第二水準をモジュール化するのではない

CSS 第三水準を語るのに必ず出て来るキーワードがモジュールでしょう。

上記の説明通り、CSS でのモジュールは、新たに追加・改良するためのもので、既存の規格はモジュール化される事はありません

XHTML 1 の場合は、既存の要素・属性をモジュール化し、それらを組合せて適切な文書型が作れるようになりましたが、CSS ではそのような事は一切しません。


第三水準に進化しないプロパティもあり得る

これらの事を考えると、それこそ第二水準のプロパティの中には、永久にモジュールに収められる事なく、従って永久に第二水準のままとなるものが現れる可能性もあります。

実際、そうなりつつあるプロパティが実在します。

また、モジュール化を策定したにも関わらず、放置されたり破棄される草案も既に出ております。

そう言うモジュールに属する予定だったプロパティは、ともすれば永久に進化する事なく第二水準止まりになる事も考えられます。


結論

HTML5 の勧告が近くなった平成25年頃、W3C は HTML5 + CSS3 を事ある毎にアピールしておりました。

しかし、これまで申上げた通り、CSS 第三水準と言うのは存在しないのです。

既存の CSS 第二水準 を拡張するモジュールを追加したものが、CSS3 と言う呼称で呼ばれていたのです。

  • HTML5 策定に参加した当時の W3C は、XHTML 移行の失敗等で自らが"オワコン"になるのではと言う危機感を持っておりました。

    このため、HTML5 を失地回復の最後のチャンスと捉え、それはもう必死になって作業をしていたのです。

    そう言った事もあって、HTML5 を何とか成功させるために、ウェブデザイナの目に留まり易い CSS も抱合せで喧伝していたのです。

そして私達もそう言うのを CSS 第三水準(CSS3) と呼んでいるに過ぎないのです。


追記:CSS のプログレッシヴ・エンハンスメントは永遠に必要?

CSS の第三水準から導入されたモジュールについては、ユーザエージェントは実装を必須とされません。

ユーザエージェントは CSS 第二水準と必要なモジュールのみ採入れれば良いのです。

この事を考えると、インターネットエクスプローラ 8.0 等 CSS 第二水準止まりの環境が混在する現状への対策として行われている CSS のプログレッシヴ・エンハンスメントは、理念からすればそう言う環境が絶滅しても行うべきと言う事になるでしょう。

何故なら、理念上は第三水準モジュールは実装されない事があり得るからです。

CSS の主要なモジュールが出揃ってそれらを纏めて CSS 第三水準と言う纏まった仕様になれば話は別ですが、そう言う事もなさそうなので、モジュールを採り入れない環境への配慮は理念上は必要となるかも知れません。

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